東日本大震災被災地支援チャリティ「One World United」 タイヤキ76

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所信表明

2011年3月11日。
穏やかな昼下がり、マグニチュード9.0、国内観測史上最大の地震が東北地方を襲いました。
そして、専門家も予想しえないほどの巨大な津波が、愛すべき北の地を襲いました。

その瞬間、私は東京で一人、地震の揺れを身体に感じていました。ただただ、自分の家族の事を思うだけで精一杯でした。数時間後、家族全員の無事が確認できると、ようやく起きた事の大きさを知り、その恐怖に震えが止まりませんでした。震災から1日、また1日と日が経つにつれ、その恐怖と悲しみは落ち着くどころか、次第に大きく深い傷を生みだしていきます。

震災が起きた直後の事です。私の元に海外に住む友人から安否確認のメールや電話が入りました。そしてそれは次第に、励ましのメッセージに変わってゆきます。テレビをつければ、世界のセレブリティや海外で活躍する日本人から、被災地へ向けた応援メッセージが流れます。そのメッセージはテレビを見る我々に勇気を与えてくれました。あの時、私は確かに感じました。世界の暖かさと、国境を越えた人の優しさを。

しかし、本来そのメッセージは私ではなく、もっとも困難に面している被災地の方々にこそ伝わるべきものです。しかし、被害の大きな地域ほど、このメッセージが届く事は困難でした。そして、私はようやく私の取るべき行動に気付きました。

日本が再び立ち上がり、被災者の方々が前を見るその時に、このメッセージを受け取るべき被災地の方々のために残し伝えていこう。そして一刻も早く、被災地の方がこのメッセージを目にすることができるよう、出来る限りを頑張ろう。

我々は皆さんを応援しています。
世界は皆さんを応援しています。
共に生き、共に闘いましょう。

私がチャリティー名やこれから発表するプロダクトに、 外国語を用いるのにはこのような背景が由来します。

また同時に、この日本に残り日本と闘う道を選んでくれた諸外国の方々にも、私は日本人として深く感謝します。私たちのチャリティーは「One World United(世界を一つに)」と銘打っています。これは世界から届いたメッセージを被災地に届けると同時に、日本にいる海外の方々のことも応援したいという思いが含まれています。世界は誰か一人のものではなく、日本も日本人だけの日本ではないのです。

我々がこの困難を乗り越えるとき、そこに新しい国の在り方と協力の形を見る事ができるのではないかと感じています。

Human being is a reed of one stalk.
It is the weakest existence naturally.
However, it is a thinking reed.

人間は葦である。自然界でもっとも弱い葦である。
しかし、人間は考える葦である。

20011.3.18 タイヤキ76 代表 高津花乃子

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